建物の一番大切な部分の工事なので、慎重に考慮します。
地盤調査
その土地に、家が建っていたかどうかに関わらず100%地盤調査は行います。
木造の建物は比較的軽いので、写真のようなスウェーデン式サウンディング調査を行います。
手動のものと人力で行うものと2種類の方法がありますが、原理は同じです。
100キロの錘を載せたロットを回転させて、回転数と沈下量にて、地盤の強さを測ります。
この調査の結果に基づいて、基礎を考えていきます。
結果によっては、軟弱な地盤などは、杭を打ったり、地盤改良を施したりしなくてはいけません。
基礎工事
木造の基礎には大きく分けて2種類あります。
布基礎とベタ基礎です。布基礎はアルファベットのTが逆さまになった形の基礎です。
べた基礎は建物の下になる部分全体にコンクリートを打設する方法で、建物の加重を全体で受ける考えです。
当社の設計物件は、基本的にべた基礎を考えます。
Basic fortifications基礎工事1
写真のように、地面からの湿気を防ぐポリエチレンシートを敷き、その上に鉄筋を組んでいきます。
鉄筋の太さや間隔は、仕様書によって決めていきます。
鉄筋組立が完了すると、10年保証の検査を行います。
Basic fortifications基礎工事2
検査完了後に、型枠(豆腐をつくる型のようなものです)を組んで、コンクリートを打設します。
打設完了後は、冬にコンクリートが凍ってしまったり、夏に早く固まりひび割れたりしないように数日間シートを被せて養生します。
Basic fortifications基礎工事3
基礎の完成です。
Basic fortifications基礎工事4
コンクリートの基礎と木製の土台の間には基礎パッキンを挟みこみます。
写真で見えると思いますが。2センチの隙間が開きます。これによって床の下の通気を行うのですが、基礎にあけていた通気口が不要になり、基礎も丈夫になります。
床下全周換気は、今までの工法に比べ1.5~2倍の換気性能を発揮。
そしてもうひとつ、木製の土台が直接コンクリートに接しないことにより、土台の下面もいつも空気に接している状態が保てます。これが大切なのです。
その効果として、断熱材の省エネ性能を維持し、土台の腐れを防ぎ、シロアリや病害虫を寄せ付けない環境条件をつくります。