外壁通気工法とは?
当社の建物はかなり以前から外壁通気工法を採用しています。
外壁通気工法とは、外壁の下の部分(主には水切り下部)から空気を取り入れて、外壁の断熱材と外壁仕上げ材の間の通り道を通って、2階の天井裏を通過し屋根の頂上又は軒裏より排出します。
以上により
- 外部に面する壁の中の湿気が外に排出され、壁内の結露を防ぎます。
- 壁の中の柱が呼吸できる。
- 暑い空気は上に上がるのを利用し、2階天井裏の暑くなった空気を排出する。
このような効果が発揮されます。
イメージギャラリー
基礎部分の水切りの写真です。穴が見えていますが、ここから外気(空気)を取り入れます。
外壁と外部の屋根が取り合っている部分の写真です。屋根の裏に見えている野地板の下に隙間があるのがわかりますでしょうか?そこが屋根通気の入口です。外壁を通った空気はここから屋根の通気層に入っていきます。
天井の断熱材を吹き付ける前に、内部の野地板の下に取り付ける通気スペーサーという材料です。段ボールのようなものをコの字に曲げて、野地板と断熱材との間に通気層を確保するための材料です。この材料は屋根側が銀色になっていて、なんと遮熱の効果もあるのです。屋根部分は、遮熱と通気層と断熱材により外部からの熱気を遮断します。
外壁の通気層です。外装の仕上げ材を貼る前の写真ですが、見えている木は通気胴縁というものです。15㎜の厚みがあって外装材との間で空気が透る層を確保します。ちなみに外壁に銀色のシートが貼られていますが、透湿防水シートです。遮熱の効果もあるシートを施工しました。
換気棟です。最終の空気の出口です。夏には暑くなった空気はここから排出されます。